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第1回アレンジ講座 ダイアトニックコード
初めての講座は、ポピュラーピアノの基本となるダイアトニックコードを使ったコード進行をアレンジしてみたいと思います。
ダイアトニックコードとは、キー(調)がC(ハ長調)の場合ピアノの白鍵だけで構成されているコードのことで、下図のように全部で7つあります。
 
日本語ではダイアトニックスケールは全音階と訳しますが、半音階も含まれているのでなんか不思議な感じがします。これは古代ギリシャ音楽のテトラコードという音組織が基礎となっているようです。しかも数学者のピタゴラスの法則も関係しているようですね。ピアノの白鍵と黒鍵の配列もテトラコードが関係しているように思えます。
 
※ダイアトニックスケール【diatonic scale】 、テトラコード【Tetrachord】については改めてご案内させていただけたらと思います。
 
白鍵をひとつ飛ばしで音を重ねて行きますのでその仕組みは解りやすいと思います。
 
音符に書いても規則的にシンプルに並んでいるので見やすいですね。
 
音にするとこのようになります。調性が合っているので響きが心地いいですね。
ダイアトニックコード -
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7つのダイアトニックコードを順番を逆にして、上から降りてくるようなコード進行を作ってみます。最後の8小節めはCに戻るためにドミナントコードを使います。
 
※ドミナントコードとはトニック(主音)から数えて5番目に当たるコードのことです。詳しくは次回の講座でご説明いたします。
次にⅡ-Ⅴ(ツーファイブ)を使って、コード進行をよりスムーズにします。
展開が美しく、流れが鮮明になってきました。
 
※Ⅱ-Ⅴ(ツーファイブ)やドミナントモーションについてはまた改めてご説明させていただきます。
ダイアトニックコード - ツーファイブで展開
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次のコードへ向かってアプローチコードを使います。次の目的地がよりハッキリと見えてきます。
add9やsus4、テンションコードや代理コードなどを使って色彩を豊かにしていきます。
 
最後の方はジャズの特徴的なコードやスケールを使って、ピアノソロ風にアレンジしてみました。
アレンジ例 -
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こんな感じで自由で個性的なピアノアレンジを楽しんでいただければうれしいです。
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